「なんか雲が多いんですけど・・・」6時30分頃に目が覚めてラナイへ出ると、雨雲のような雲がたなびいていた。でも、空自体は明るいからそんなに崩れることはないかな。冷蔵庫から缶コーヒーを持ち出し、乾燥気味のノドを潤す。「ウッ」昨日から続いているノドの違和感が残っているじゃん。このまま風邪を引いちゃうんですか?
太陽そのものはまだラナイから見えないけれど、今まで灰色だった雲がオレンジ色に変わり始める。心なしかホッとしながら海に目をやると、早起きのサーファーたちも太陽の光を浴びて輝き出した。
シャワーを浴びてラナイへ戻ると、昨日までと同じような強い陽射しが海を照らし出していた。起き掛けに見た雲は沖合いへ流れている。このまま雲全部が水平線の彼方へ消えちまえ、願掛けをしたあとに行動を開始した。
「今朝はプリンスに行ってみるか」今までのイリカイ内カヌーズではなく、隣りにあるプリンス・ホテルの"プリンス・コート"に浮気心が働いた。どこもバッフェは同じだろうけど、隣りの芝生は青く見えるもんなんだよね。
ヨットハーバー沿いにプリンス・ホテルへ歩き、エスカレーターを使って3階のプリンス・コートへ。入り口の横には大きいクリスマス・ツリーが飾られている。「混んでないとイイけど」店内を覗いてみると、朝食の時間帯のわりには空いているかな。
「おっ、イイ場所じゃん」ラッキーなことにヨットハーバーを望む窓際に案内される。それじゃ、さっそく料理を取りに行こうか。少しだけ胸躍らせながら料理が並ぶテーブルを見てみると・・・カヌーズとあまり変わんないんですけど。やはり隣りの芝生は青く見えるだけ、だったのか。
「味噌汁はこっちの勝ちだね」瞬間冷凍された具があるだけ味噌汁の軍配はプリンス・コートに上がるかも。それ以外はカヌーズと大差ない気がするけど、静かにハワイアン音楽が流れる中で何気に満足した時間を過ごしていた。
「和食食べたくない?」プリンス・コートから部屋に戻ると、カミさんが早くも夕食の相談を持ちかけてきた。「っつーかチャートハウス予約してんじゃん」最終日はチャートハウスでヨットハーバー越しに沈む夕陽を見ながらディナーを、というシナリオなのに。「でも2人だとあまり種類食べられないし」
うぅ、痛いところを突いてくるなぁ。確かに、前回来た時は6人いたから色々と楽しめたけど、今回はたったの2人。美味しいけれど量も多いんで、1人1品メインを頼むと"ごちそうさま"状態になってしまう。とは言え、メインについてくるクラムチャウダーや黒パンも捨てがたいんだけどなぁ。
「チャートハウスは今度みんなと来た時に取っとこうよ」次はいつなんだよ、と思いつつも、夕陽を見たあと街をブラブラ歩きながら気分次第で店を探すのもイイか。「そんじゃキャンセルよろしく」予約をお願いしたJCBプラザへカミさんがキャンセルを入れている間に、ボクはバド缶を開けてラナイで一飲み。強烈な陽射しの中、どこで何を食べようとそんなことはどうでも良く思えた。
「どうしたんだろ」9時半過ぎアラモアナSCへ向かうためホテルのエントランスを出ようとすると、1台の救急車が停車していた。後ろ扉が開いていて、小さな兄妹が心配そうに車内を覗き込んでいる。ボクらも通りすがりに車内を見ると日本人女性が酸素吸入を受けていた。急病になっちゃったのかな。
10時前にアラモアナSCへ到着。今回のハワイで今のところボク自身の土産はゼロ。特に欲しいものもないんだけれど、記念に何か1つくらい買っておきたいと思いタウン&カントリーへと歩く。おなじみの陰と陽の大極図のロゴをくぐって店内へ入り、壁一面に飾られているTシャツのデザインを眺めていると、1つだけ目に止まるものがあった。
大極図のロゴに葛飾北斎"神奈川沖浪裏(富岳三十六景)"に描かれているような波がかかっている。「この中だったらこれかな」でもデザインは決まったけど、Tシャツ自体はどの色にしようか迷っちゃうな。ネイビーやグレーは好き系な色だし、白も無難ながらイイし。ちょっと店員さんに相談しちゃおう。
「こっちの方が目立つから好きだな」大きな白人店員さんは、体に合わせながら白生地のTシャツを薦めた。「確かにそうだね。ありがとう」おかげで迷いも吹っ切れ、ようやく土産物をゲット。とりあえず今回はこれだけでイイや。さぁ、それじゃレストラン・ロウへ行こう。
昨日の小型飛行機体験操縦と合わせて、今回のイベントの1つが「アロハストリート」編集部の強襲。上野編集長(以下"上野さん")とは2002年5月に日本へ帰国された際ハワイを愛する会と称して一緒に飲んだことがあり、またヨシ副編集長(以下"ヨシさん")とは昔からのメール友達ということで、「1度遊びに行かせて」とムリを言って押しかけることになってたのです。
アラモアナSC海側のバス停へ行き、タイミング良く来た20番のバスに乗り込む。ローカルの人たちに混じってバスに揺られること約10分。アロハストリート編集部のあるレストラン・ロウ前で降りたのはボクとカミさんの2人だけだった。
レストラン・ロウは企業の事務所はもとより、ハレアイナ・アワードを受賞しているサンセイ・シーフード・レストラン&スシ・バーやルースズ・クリス・ステーキ・ハウスのほか映画館なども入っている商業ビル。ただ、平日の11時前だからなのかな、ほとんど人影がなくてちょっと寂しい。
「こんにちは!」約束の11時にアロハストリートを運営するwincubeの部屋の扉を開けた。入ってすぐ右側には会議スペースがあり、正面には上下に分かれた階段。もう1度声をかけようかと思った瞬間、アロハストリートのサイトで見覚えのあるヨシさんが出迎えてくれた。
昔からの知り合いのように感じていたヨシさんから「はじめまして」と言われて違和感があったけど、直接お会いするのは確かに初めてだったんですね。すぐに上野さんを呼んでいただき、改めて挨拶を交わして入り口横のテーブルへ案内された。
「それにしても焼けてるなぁ。ハワイに住んでいる人より焼けてどうするんですか!」と上野さんの冷やかしで話が始まった。ボクら4人の話し声以外は聞こえないくらい静かなオフィス。知的作業にはこのような環境が必要だしね。ウチのオフィス環境とは天と地ほどの差を肌に感じながら話は弾む。
「ちょうど今日発売なんです」タイミングよく発刊されたばかりの「アロハストリート」最新刊を頂いてしまった。かなり嬉しいんですけど。「そんじゃ最新刊を2人で持ってもらって」上野さんヨシさんの記念写真を撮らせてもらう。空気も和やかになり、ちょっと前のワイキキは天気が悪かったやホノ珍などのことを話したあとオフィスを案内していただいた。
「はじめまして」入り口から半階下りたスペースはWebチーム専用部屋。ヨシさんを始め、その他に日系2世のWebマスター・クリスさん、デザイナーのエルマーさん、北京から来ているプログラマーのダニーさんの3名が日夜マシンに向かっている。写し終わった写真をモニタで見てもらうと「ちょっと太ってるな」とお腹をさすりながらクリスさんが笑う。いえいえ、大丈夫ですよ。
逆に半階上ると編集長席もあるバックオフィス。編集長席右横の窓からは遠くダイヤモンド・ヘッドが見えるナイスなロケーション。「なんかニヤけるなぁ」編集長席に座っている写真を撮らせてもらうと、微妙に笑った編集長の顔がデジカメのモニタに残った。
「すごいビッシリ書いてるんですね」さきほどのWebチーム3名の名前をメモしていると、ヨシさんがボクのメモ帳を覗き込んできた。「あとはそれをタイピングするだけなんですか」と上野さんから聞かれるが「これをもう少し詳しく書き直すんです」ボクが言うと2人ともビックリ仰天。ヨシさんは店名や電話番号などをデジカメで写しているとか。あっ、それもグッドアイディアですね!
「近々ラーメン屋を開くんですよ」ボクが好きなコーナーが「グルメ食べ歩き日記」だったことを言うと、今度イカイカさんがワイキキ・ショッピング・プラザへ「きわみ(極)」というラーメン屋さんを開くことを聞く。コーナーが終了したのは残念だけど、また1つ美味しいラーメン屋さんが出来るのは嬉しいね。(注・すでに「きわみ」はオープンしています)
ヨシさんからめんちゃんこ亭の"ぶたキムチ定食"が美味いと薦められたり、リビングではすでに往復エアーチケットをゲットした方がいることを聞いたり、2日後に編集部訪問を控えているププさんからの「ヨロシク」をお伝えしたり・・・、あっと言う間に1時間ほどが経っていた。「それじゃ食事でも行きましょうか」
店はローカルのお2人におまかせすると「オックステールスープを食べましょうか」と即決。上野さんの車に乗り込みいざ出発。車はハイウェイを経由して静かな街中へと進んでいく。ほどなく、ある駐車場へと車は入っていった。「ここってボーリング場じゃないんですか」そうなんです、ボーリング場内にあるコーヒー・ハウスが昼食の舞台だったんです。
カリヒにあるカウル・ボウルの「カピオラニ・コーヒー・ハウス」。以前は別の場所にあり、現在のカウル・ボウル内に引っ越してきてもそのままの名前で営業をしているローカル御用達のお店。ここのオックス・テール・スープが絶品らしい。うぅ、どんなに美味しいんだろう。
ちょうど奥の4人テーブルが空いていたが、他の席はほぼ満席状態。ボールがレーンを転がる音やピンが弾ける音を遠くに聞きながらオーダーすると、すぐに大きめのドンブリに入ったオックス・テール・スープと2スクープのご飯が登場。「これには食べ方があるんですよ」上野さんのレクチャーに聞き入った。
ショウガたっぷりで体にもイイし、なんと言ってもスープも肉も美味い!だけど、ボーリング場の中にあるのが不思議。これがワイキキにあったらもっと儲かるのに・・・なんてことを考えるのは野暮なのかな。お昼という時間帯もあって、店内はずっと満席状態が続いている。
旅行者は車で来るかビショップ・ミュージアムから歩いて来るしかない辺鄙な場所。それでもローカルの人たちにはなくてはならないお店なんですね。それより気になったのは、月曜日の昼間だというのに、なんでこんなにボーリングをしている人が多いんだろう?
「上野さん・ヨシさんに会わなかったら、おそらく一生来ない店だったかもしれないな」車窓に流れる景色をボンヤリと見ながらふと思う。上野さん運転する車に乗り込んだボクたちは、お2人のご好意でアラモアナSCまで送っていただけることとなった。
「最近、リンクの下線が"点線"になるのが感動したんです」上野さんがハンドル握ったまま話し始めた。このホノ珍6のトップで採用している"リンクが張られている文字にカーソルを合わせると、点線が表示される"ことを喜んでくれた。「色々とテクニックを取り込むのが早いですよね」とヨシさんも話に加わる。
いえいえ簡単なんですよ、と謙虚なボクをあざ笑うかのように「あまりおだてるとその気になりますから」とカミさんが明るい声で強烈な一撃を放つ。笑う上野さんヨシさんを尻目に「ねっ!」と笑いかけてきたカミさん。「ねっ、じゃねーよ」と言いながらボクは左手の中指だけを立てた。
「忙しいところありがとうございました」1時すぎアラモアナSC駐車場で降ろしていただき、上野さん・ヨシさんとはここでお別れ。サンクス・ギビングの休暇明けで忙しいお2人なのに、すっかりお世話になっちゃいました。上野編集長・ヨシ副編集長を始めアロハストリート編集部のみなさん、ありがとうございました!!
アラモアナSC内に入り、2階のロングス・ドラッグでボディ・ソープやナッツ類を買い込んだあと、またもやお互いに自由行動を取ることにした。ショッピング・センター内をしばらく冷やかすというカミさんを残し、ボクはいったんイリカイの部屋へ戻る。大急ぎで着替えて、イリカイのプールで最後の焼き。
プール・バーでバドワイザーを1本もらい、太陽を正面に臨む場所に陣取る。雲自体は少ないけど、ちょうど太陽にかぶっているんだよなぁ。「今日が最後なんでよろしくお願いします」祈るような気持ちを抱えたまま文庫本を読んでいると、強烈な睡魔が襲ってきた。寝るなよ。寝たら終わりだから・・・。
読書に集中できないまま睡魔と戦うこと約30分。待望の陽射しが雲間から照らし出された。最後にダメ押しが出来てヨカッタァ。プールサイドで日本人はボクだけという環境にある種の開放感も感じながら、サングラス越しの太陽に目を細める。あぁ、か・い・か・ん・・・。
3時30分頃にカミさんも戻り、プール横のジャグジーに足をつけて読書を始めた。年配の外国人が多いプールサイドは、まるで時間が止まっているような雰囲気さえある。こうして最終日の午後はゆっくり静かに過ぎていった。
5時前に部屋へ戻りシャワーを浴びたあと、缶ビールを片手にラナイへ。まだ雲は多いけど、今日も夕陽を見られるかな。この4日間、好天に恵まれたことに感謝しつつ海を眺めていると、水路を示す2つのブイの間を通ってクルーザーが戻ってきた。
最後の夕陽を見るため少し早めにテラスへ下りたとたん、軽いシャワーが降り始めた。頭上には黒い雨雲が漂っていて、水平線近くまで延びている。でも、なんとか夕陽を見たいなぁ。せっかく今日も多くの宿泊客がテラスへ集まってきているんだからね。
雲間から黄金色の光が出たものの、すぐにどこからともなく現れた雲がさえぎった。それでも、4日間とも夕陽が見られたからヨシとしないとかな。さきほどまで降っていたシャワーもあがり、いつの間にか爽やかなそよ風が顔を撫でるようになっていた。
テラスから歩道橋を渡りラグーン沿いを歩いて海辺に出ると、ダイヤモンド・ヘッドをバックに写真を撮っている多くの人たちに出会う。雲は多いけど、ハワイでの素敵な想い出になるもんね。ボクも撮っておこうかな、とデジカメでダイヤモンドヘッドを数枚写していると「撮ってあげようか?」と近くを通りかかった外国人男性が声をかけてきた。せっかくなのでお言葉に甘えてカミさんと並んで写真を撮っていただく。綺麗に撮れててイイ記念になりました!
フォート・デ・ルッシー・ビーチ沿いの遊歩道を歩いていくボクたちは、急速に夜のとばりに包まれていく。15分ほどでワイキキ・ショアにたどり着き、隣りにあるアウトリガー・リーフ・オン・ザ・ビーチで3番。トイレから出てくると、ホテル内のショップを見ていたカミさんはTシャツを買っていた。素早い・・・。
昨日よりも人通りが少なく感じるカラカウア通りを東に流し、ハイアット・リージェンシーに着いたところでディナーの作戦会議。11月初旬にハワイへ来ていた岩田(ホノ珍1参加メンバー)やカミさんがお気に入りの「ふるさと寿司」が最終候補に残る。それよりも、ハイアット各タワー1階にあったテーブルとソファはなくなってたんだね。けっこう作戦会議で使ってたんだけどなぁ。ザンネン。
「あらっ、満席っぽいや」ふるさと寿司を覗き込んでみると全てのテーブルが埋まっている。こりゃ入れないなぁ、と思っているとカミさんがフリーペーパーで15%オフのクーポンを見つけてきた。「どうも満席っぽいんだよね」と話していると1組のカップルが店外へ。ラッキー、ちょうど4人席が空いたじゃん。
店内奥のテーブルに座り見渡すと、お客さんは日本人と外国人がほぼ半々。以前色々親切にしてくれたフロア担当のおばさん、いやお姉さんは換わっていたけど、今度のおば、いやお姉さんもこまめに世話を焼いている。サッポロ黒ラベルを飲んでいると、オーダーした"ふるさと寿司(にぎり・刺身・ロブスター)"と"特上にぎり"が運ばれてきた。それじゃ、いっただきまーす!
んっ、こんな味だったっけ?もっと美味しかったような気もするけど・・・。まぁ、寿司をつまみながらビールが飲めるんだからイイか。並ぶ人はいないけど、席が空くと瞬く間に次のお客さんで埋まっていく。活気があっていいね。それにしても、ちょっと高いかな。
中生ビールを1杯追加。ビールも手伝ってかけっこうお腹いっぱいです。味は普通だったけど、カミさんが喜んでいるからいいね。外国人のホール担当もみんな一生懸命だし、日本の味が恋しくなったらまた来ちゃうかな。お勘定をしてカラカウア通りに出ると、沿道の木々のイルミネーションが一層華やかに見えた。
カラカウア・ウォッチングをしながらDFSギャラリアへ到着。滞在最後のジャックポットは、ボクはハズレ・カミさんは$10ゲット。結局買い物しないから使わないんだけど、なんでか毎日来ちゃったな。そのままボクは1階に下りてスターバックスのアイス・カフェモカを飲みながらしばし休憩。暖かくて気持ちイイ夜だなぁ。
「あれに乗っちゃおうか」DFSギャラリアのシャトル乗り場に出ると、タイミングよく"プリンス・ホテル"行きのシャトルバスが停まっていた。RHSC、シェラトン・モアナ・サーフなどに停車しながら15分ほどでプリンス・ホテルへ到着。便乗しちゃってすいません。快適でした。
イリカイ・ホテルのプール・サイドからテラスへ移動すると、数組の外国人カップルが夕食後の散歩を楽しんでいる。テラスにある椅子に腰掛けて暫くヨットハーバーを眺めていると、これで潮騒が聞こえたら最高なんだけどと勝手なことを思ってしまった。
10時頃に部屋へ戻り、ナン・パラ(南国パラダイス)をBGMにカミさんは今回収穫した品の撮影準備に入る。ボクはいつものように缶ビールを手にラナイへと出た。夕陽を隠したほどの雲はすでにどこかへか消え、星が瞬いていた。
「あっ、冷凍室で氷を作っておくのを忘れちゃった」ビールを2本飲んだあと、日本からもってきたポケット・ウィスキーを飲んでしまおうと思ってたのに・・・。でもホテルのどこかに製氷機はあるはずだよね。とホテルの案内書をよく読むと23階から25階にあるらしい。なんで各階にないんですか?
部屋に備え付けのアイスペールを小脇にかかえ、エレベータで23階へ。「おぉっ」フロアに降り立つとボクたちの19階に比べ内壁やカーペットに重厚さを感じる。さすがルーム・カテゴリーに"Deluxe"とついているわけだ。それにしても人に合わないなぁ。
アロハ・ストリートのサイトで知ったイリカイ・ホテルのリニューアル。今回は「オープニング・スペシャル・プライス」というお得感バリバリもあるけど、綺麗に生まれ変わったイリカイをすっかり気に入ってしまった。ワイキキの喧騒から離れているというのもその一因。
クリーム色にまとまっている部屋は、フル・キッチンで大きな冷蔵庫はもちろんオーブンや電子レンジもあるし、なんと言っても改装間もないため内装・設備などがピッカピカなんだよね。ベッドも広く枕は3つ用意されていて寝心地バツグン。このベッドは照明が明るいことの次に気に入ったかも。
1つだけ気になったのは、冷房をつけたままラナイへ出ると室外機の音が少しうるさいこと。今回は夜になると窓を開け放していたから関係ないけど。ちなみに、このホテルは全室インターネット用のモジュラージャックが装備されているらしい。モバイルする宿泊客にも優しいね。
東に見えるはずのダイヤモンド・ヘッドも、今では闇に溶け込んで稜線さえ見えない。水割りを口にしながら空に目を転じると、先ほどよりも星の数が増えていた。ハワイ島ヒルトン・ワイコロアで見える何分の一でしかないけど、なかなか東京で空を見上げることもないので存分に見ておこう。
ヒルトン・ラグーン・タワー最上階はペントハウスなのかな?カーテンが全開のため、2階層に分かれている部屋内を、大きな階段を使って宿泊客が上下しているのが見える。いったい1泊いくらなんだろう。絶対泊まることはないだろうけど、ちょっとだけ気になった。
もう2時か。ハワイ最後の夜だけどそろそろ寝ようかな。ポケット瓶を飲み干したあと再び飲みだした缶ビールを手に持ち、ラナイの手すりにもたれかかる。真正面の漆黒の海から真下に目を移すと、誰もいないプールが青白く光っていた。
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