いつも持っていく小型目覚まし時計が、7時にボクを起こしてくれた。今朝も目覚めはバツグン。これも天気が気になるからかな。
ちょっとドキドキしながら厚めのカーテンを開けてラナイへ出ると・・・左側に見えるHHVタパ・タワー横から朝陽が昇る直前だった「ヨカッタァ、今日も天気良さそうだ」
正面に目を向けると、水平線近くに少しだけ雲が漂っている程度で、ほぼ快晴と言っていい。風もほとんどないようだし、今日のフライト(小型飛行機操縦体験)には絶好の日和じゃない。ラナイで缶コーヒーを飲みながら、ワクワクとドキドキが微妙に入り混じりながら大空へ想いを馳せた。
シャワーを浴びたあと8時前にイリカイ1階にある「カヌーズ」へ下りる。大きなガラス窓からヨットハーバーが見える店内は、静かで落ち着いた雰囲気。$16.50のバッフェにして、まずは手前でオムレツを焼いているオジさんにカミさんともどもオムレツをお願い。出来上がるまで他の料理を見ていると「あっ、おかめ納豆だ!」
小さなパックに入っている納豆が正面にいくつも置いてある。もちろんご飯や味噌汁・漬物、お決まりの焼魚(鮭?)も近くにスタンバイ。「スッゲぇ納豆食いたい」出来上がったオムレツをいったんテーブルへ置き、ご飯・味噌汁・焼魚・海苔・漬物そして納豆を取りに戻った。
「なんか旅館の朝食って感じだよね」納豆をかき混ぜながら、一瞬ここがハワイだということを忘れそうになる。納豆には付いているタレではなくテーブルに常備されている醤油を垂らしてある。絶対1パックじゃ足らないよな、と思いながら混ぜ終えた納豆をご飯へ。いっただきまーす!
「マジに美味いんですけど」ヨットハーバーの上に広がる蒼い空を見ながら舌鼓を打つ。周りを見回すと、日本人の方たちのテーブルには、一様におかめ納豆が置いてあった。「みんな日本の味が恋しいんだね」
カヌーズを出て何人ものジョガーとすれ違いながらラグーンに沿って散歩。遠くには真上に太陽を携えたダイヤモンド・ヘッドが見える。
「もう暑いね」カミさんの言うように、8時30分を過ぎたばかりで、すでに陽射しは肌をピシピシと射し続けている。明け方よりも数段青みを帯びた海に視線を移すと、2人のサーファーが沖に向かってパドリングをしていた。
部屋へ戻ると9時。今日は10時30分にワシン・エアーのバンが迎えに来てくれるので、それまではマッタリしてようか。上半身裸になり文庫本とタバコを持ってラナイへ出る。眩しいほどの陽射しに目を細めながらセブンスターに火をつけると、爽やかなそよ風が煙を奪い去った。
約束より少し早い10時25分。ワシン・エアーのロゴが横腹に入ったシルバーのシボレー・バンが現れた。「よろしくお願いします!」「おまかせ下さい」2人の日本人スタッフに迎えられ、カミさんとボクはバンに乗り込む。さぁ、いよいよ死なばもろとも。カミさんの方が緊張してるかな。
バンはEXIT19でハイウェイを降りラグーン・ドライブへ進むと、すぐにホノルル国際空港が見えてきた。検問ゲートを過ぎ敷地内へと入ると、すぐ右側には駐機している旅客機や小型飛行機が見える。イリカイ・ホテルを出てから30分ほどでワシン・エアーの事務所へ到着。
「こんにちは、いらっしゃいませ」事務所に入ると、すぐ右側のデスクから小倉社長が出迎えてくれた。奥の部屋に通され、アンケートを記入。ありがちな「何かあっても自己責任で・・・」などの署名も行なうのかな、と思ったらそのような文面は全くナシ。少しホっとした。
アンケート記入後部屋の中を見回すと、幾人かの有名人の写真が飾られてある(千昌夫・所ジョージ・高田純次・ヒロミ・キャイーン・千秋・・・など)。それらを見ていると小倉社長が再び部屋へ来られ、計器パネルの写真を見ながらレクチャーが始まった。
今回操縦するのはパイパー社製アーチャーという飛行機で、6,000cc180馬力の単発エンジン。これで約110ノット(≒203km。1ノット=1,852m)の速度で巡航するらしい。「左側の機長席へ座っていただきます」おぉぉ、だんだん気分が入ってきたゾ。
「60ノットになったら操縦桿を引いて離陸して下さい。あとは高度計に注意して下さいね」並んでいる幾つもの計器の役割を教えてもらう。高度計は時計のように動き、短い針が1,000フィート単位で長い針が100フィート単位となる。と言うことで、針が1時の位置にある場合は1,000フィート(≒300m。1フィート=30.48cm)。
「えっ、そんなもんでイイんですか?」というくらい簡単なレクチャーだけでいよいよ搭乗。空港内の敷地へ入り、記念撮影のあといよいよ機内へ乗り込む。狭いながらも前方2席、後方2席の4人乗り。ボクは前方左側の機長席、教官・福島さんが右操縦席に座り、カミさんは後ろに着席してシートベルトを着用。
ヘッドセットをしてからスタート・キーを回し、プロペラが始動したのを確認してキーから手を離す。想像以上に大きなエンジン音の中、ヘッドセットで通話状態を確認。「感度良好」機体が動き出すと足元にあるラダー・ペダルを使いながら方向を変えていく。
「ラインの上に右足があるよう機体を操縦してください」管制塔と確認しながら方向を指示してくれる教官の言葉に従い、ボクは左右のラダーで調整しながら黄色のラインに沿って機体を進める。操縦桿を掴んでしまいたい衝動に堪えながら、なんとか順調にタキシング。前方のアロハ航空の離陸を見送り、今日の離陸滑走路4Rへと入った。
「それじゃ、行きましょう!」ヘッドセットから管制塔の離陸許可が聴こえ、福島教官から改めて離陸指示が出た。右手でスピード・レバーをマックス・パワーまで押し込む。スルスルと滑り出すように動き出した機体は滑走路のセンターライン上に乗っている。速度計が60ノットを指したあたりで操縦桿を軽く引くと、機体はフンワリと滑走路を離れた。「ホントに簡単なんだ!」
上昇率に注意しながら目標高度1,500フィートに向かいつつ、右旋回を行いワイキキ方向へ機を進める。「ちょっと気流が不安定ですけど大丈夫ですからね」コオラル山脈からの北東風のため機体がガタガタ揺れている。ボクは機体を操縦するので懸命だからイイけど、後ろのカミさんは大丈夫かな。
「右手にはアラモアナSCが見えますよ」教官が随時景色の案内をしてくれている。できればワイキキ・ビーチ沿いを飛びたかったけど、速度が遅い単発機はハイウェイ(H1)の左側に沿って太陽に向かうよう東へ飛び続ける。ところで、大丈夫ですよね?たまに乱気流で機体がストーンと落ちるんですけど、ストーンと。
「高度は1,500フィートを保ってくださいね」管制塔から、航路上に2,000フィートで旅客機が進入中とのアナウンスが入った。教官と共に、ボクもサングラス越しにダイヤモンドヘッド上空を見張るが、それらしき機影は見当たらない。気流で機体が上下するんで高度を維持するのもけっこう大変。
右手にダイヤモンド・ヘッド・クレーターを見つつ海上に出てココ・ヘッドを過ぎると、少し左旋回をしてハナウマ湾を眼下に収める。高度450mから見下ろすハナウマ湾って小さいんだね(って、当たり前か)。「大丈夫ですか?」たまに教官が聞いてくれるけど、揺れも収まり操縦にも慣れたので今は余裕です。
赤いマカプウ岬の灯台を過ぎ大きく左旋回。「ちょっとビビり入るんですけど」どの程度のバンク角でいいのか戸惑いながら機体を倒しこむと、真下に海が見えるので恐い。それにしても、機内ではあまり実感ないけど、これでも時速200kmで飛んでいるんだよね。
高度を2,000フィートに上げてフライトは順調に続いていく。ただ、操縦桿が圧されるようで高度を保つのに力がいる。教官に言うと、操縦を代わり調整をしてくれた。その間に自分の手のひらの汗を確認するとほとんどかいてない。「よしよし、それほど緊張してないね」
右手(北)水平線にやや雲があるくらいの快晴の中、揺れもなく11時48分カイルア上空を通過。米・海兵隊カネオヘ空港を右手に見下ろしてほどなく珊瑚で有名なココナッツ・アイランド。なんか飛行機だとアッと言う間なんだよね。
「この辺りはジェラシック・パークやパール・ハーバーのロケ地になったんですよ」左手には切り立った崖が見える。少しだけカウアイ島のナ・パリ・コーストに似てるかな。ほどなくポリネシア文化センターを過ぎると「あの下に見える町はモルモン教徒が多いため、お酒・タバコ・コーヒーなどは売ってないんです」と教官から説明があった。「それじゃボクは絶対住めないです」
オアフ島のほぼ北端にあるタートルベイ・リゾートを基点にまたもや左旋回をすると、前方にノース・ショアが広がる。今まで上空を飛んできた海とは全然違うじゃん、とわかるほどの白い波頭が何十と水面を走っている。「うっわぁお、やっぱノースショアの海はスッゴいや!」
12時5分にハレイワ上空へ到着。ここの街の上空で左旋回をして島内へ入っていく。ここからは真珠湾攻撃時の第一次攻撃隊北ルートとほぼ同じコースとなる。「60年前の操縦者は、いったいどんな気持ちでここを飛んでいたんだろう」風化されつつある昔に思いを馳せていると、そんな気持ちを吹き飛ばすように再び気流が悪くなり始めた。「奥さん大丈夫ですか」教官が後ろのカミさんに声をかける。「はい」絶対大丈夫じゃないだろ、とわかるくらい暗い声で返事が返ってきた。
「今日はホイラー飛行場がクローズなので」左手にドール・プランテーションが見えると、教官が操縦を代わり特別にドール・プランテーション上空に寄ってくれた。「ホラッ、あそこに巨大迷路が。見えますか?」かなりのバンクでほぼ真下に地面が。「すいません。そこまでして迷路見なくてもいいんですけど」もしかしたら、このフライトでビビったかもしれない。でも、サービスありがとです。
前方にパールハーバーが見えてきた。約1時間かけてのオアフ島一周飛行もエンディングに向かっている。1,000フィートまで下降しホノルル国際空港へ近づくと、管制塔から2マイル先に旅客機が進入中と忠告があり、そのままいったん滑走路に平行して通り過ぎる。前方を見張ると10時の方角にアプローチしてくる旅客機が見えた。
「管制塔から許可が出ましたから着陸しましょうか」教官からの指示で急速左旋回し再び滑走路方向へ向き合う。教官はスピード・レバーを調整してくれている。「着陸は4L滑走路です」自動車のサイドブレーキの位置にあるフラップ・レバー。このレバーを引くと両翼のフラップが下がり空気抵抗が増す。滑走路へのファイナル・アプローチのため左急旋回をしながらフラップを下げていると、ハワイアン航空機が4R滑走路へ進入していった。けっこう心臓バクバク。
どうにか機体の正面に4L滑走路を捉えた。着陸間際は、今までうるさいほどのエンジン音も気にならないほど集中して操縦桿を操る。「滑走路から2mくらいの高さになったら少し操縦桿を引いてください」ススーっと機体は静かに沈み着陸寸前に少し操縦桿を引いて無事タッチダウン。時に12時25分。「これでボクもパイロットの仲間入りだね」
着陸後のタキシングは教官がやってくれた。「今日はあまり揺れなくてヨカッタですね」あんな揺れは可愛い方なんですか!?まぁ、確かに天気もヨカッタし、これでも気流は安定している方なのかな。「奥さんは大丈夫でした?操縦している人はあまり揺れも気にならないんですけど」カミさんからの返事は返ってこなかった・・・。
事務所に戻って冷たい麦茶をいただき人心地をつく。「すぐにまた操縦したいなぁ」と麦茶を飲みながらボクが言うと「景色は綺麗だったけど、次は単独でね」カミさんは揺れに参ったらしい。それほど揺れたかな、と思うけど、操縦しているのとただ乗っているのとではやはり違うんだろうね。ちょっと気の毒だったかな。
正式な訓練用フライトとして認められるログ・ブックと証明書・オプションで追加しておいたビデオを頂き、イリカイ・ワイキキまでバンで送ってくれた。想像以上に簡単な操縦と、空中から見るオアフ島の素晴らしさに驚きっぱなしの1時間。思っていたよりも緊張はしなかったけど、まだ操縦で納得していない部分もある。ってことで、また次も乗ろうっと!
== 体験操縦飛行を終えて ==
自分で飛行機を操縦するってどんな感じなんだろう。ボクは子供の頃から空への憧れがありました。とは言え、高校の頃に航空大学を受けようかと思いながらも九州・宮崎にあると知り「そんなに遠いんじゃ」と簡単に諦める中途半端な想いなんですけどね(果たして合格したかも定かじゃないけど)。ただ、少なからず空への憧れは持ち続けていたのです。
もちろん、日本にいる限り自分で飛行機を操縦するのは至難の業(金持ちは別)。果たして自分で操縦する機会なんてあるのか、と思っていたところ今回念願がかない初フライトが実現。離陸から着陸までほとんど自分が操縦を行なうのですが、教官からの指示や細かい調整などに助けられてメチャクチャ楽しいフライトとなりました。
上空から見たオアフ島は、好天にも恵まれ綺麗な海と空と自然に囲まれた島であることを改めて思い知らされました。帰国してからビデオを見ると、飛んでいるときの感動が今でも甦ってきます。ただ、やはり緊張していたのか離陸時などは飛び飛びの記憶しかありません。そこで、次回は全部記憶するようジックリと脳裏に焼き付けながら、オアフ島の空を飛んできたいと思っています。個人的にはなんだかクセになりそうなんですよね。
余談)12月中旬、ワシン・エアーからクリスマス・カードが届きました。こういう何気ない心配りにボクは弱いんですよね(笑)。ワシン・エアーのみなさん、本当にありがとうございました!

「今日もやってないや」部屋で一休みをしたあと、ランチのため隣りのワイキキ・プリンスの「箱根」へ寄ってみる。以前もランチに来て休みだったので、あえて再挑戦。でも、またもや休み・・・。こうなるといつか必ず箱根のランチを食べてやるぞ、という気持ちを引きずりながら、イリカイへ戻ってプールサイドの「パドルズ」へ落ち着いた。
「あっ、美味しいじゃん」BBQポーク・マウイオニオン・マッシュルームなどをトッピングしてもらったピザをオーダー。厚めの生地だがなかなか美味い。パラソルがないと痛いほどの陽射しの中、ビールとピザを交互に楽しむ。横のプールは子供たちの歓声で華やいでいた。
太陽が動いて、足に陽射しが当たるようになってきた。「暑いからもう1杯」とビールお願いしながらピザを食べ続ける。でも、どうしても1ピースだけギブアップ。そのまま朝のように遊歩道沿いにビーチへ出てみようかと思ったけど、あまりにも強い陽射しがもったいないので水着に着替えてプールへ逆戻り。
イリカイのプール・サイドはいつの間にか子供たちが去り、避寒に来たような外国人のご年配たちが多くなっていた。いつものように文庫本を読んだりまどろんだりを繰り返しながら、体の裏表を交互に焼いていく。沖合いを行くジェット機のエンジン音くらいしか聞こえてこないプールサイドの昼下がりは、時が止まっているように感じた。
人がまばらになってきた5時前、ボクらもプールサイドを引き上げる。部屋に戻ってシャワーを浴びてから、お約束のバド缶を持ってラナイへ。一気に半分くらいまで飲み、一息ついて視線を海へ移す。太陽はイリカイの建物に隠れているが、空はオレンジ色に輝いている。残りのビールを飲み干すとオレンジ色がいっそう濃くなったように感じた。
夕焼けを見るために昨日よりも早めにプールサイド脇のテラスへ下りていくと、ヨットハーバーに向いて置いてある椅子はほぼ満席になっていた。ボクらはカヌーズの前にある木のベンチに腰掛け、ユックリと落ちゆく夕陽を眺める。17時48分水平線から太陽が消え、空は群青色へと変わって行った。
ブボォォォォォオ。夕陽の余韻に浸ったままベンチに座っていると、どこからともなくホラ貝が鳴り響いてきた。すると、松明を持った赤い腰巻の人が幾つもあるトーチに1つ1つ火をつけていく。これが部屋のホテル案内書に書かれていた「トーチ・ライティング」なんだね。なんでも30年以上も前から続いているとか。
トーチに火が灯っただけで急速に闇が濃くなったような錯覚のなか、プールサイドへ歩いていくと壇上で楽器を持った3名の男女がチューニングをしていた。「ちょっと見ていこうか」空いているマットにボクらが腰掛けるのを待っていたかのように、3つ楽器がメロディを奏で始め綺麗な歌声がそれに続いた。
向かって左の男性はギター・中央の女性はウクレレ・左の女性はウッドベース。この3名の味のある歌声と演奏で聴いている人たちを妙に惹きつける。演奏を聞きつけて多くの宿泊客が集まってきた。ハレクラニのハウス・ウィズアウト・ア・キーのようなフラはないが、ドレス・コードもなく気軽にハワイアンを楽しめる。そよ風にたなびくトーチの炎が、幻想的な雰囲気を演出していた。
「こんばんは」まだまだハワイアンを聴いていたいが、今夜は6時30分に予約をしている。ギリギリまでプール・サイドにいてから、後ろ髪を引かれる想いで同じフロアにある田中オブ東京ウェスト店へ入る。いつも行くセントラル店よりは少し小さめの店内は、半分くらいの席が埋まっていた。
同じテーブルにはプエルトリカン系家族4人と若い白人カップルの計8人。4人家族のお父さん(勝手に"ホセ"と命名)は陽気に1人で話しているが、逆に兄妹は冷めている。ちなみに飲み物は、ボクら2人とホセはビールで他は全員コーラ。ホセはビンで飲むからとコップを断る。う〜ん、ワイルドなホセ。
オーダーは大名とサーモン鉄板焼きにフライド・ライス。ビールを飲みながら待っていると、今日のシェフが現れた。前回のシェフと同じSONNYさんという名前ながら全くの別人。今日のパフォーマンスを期待しながらホセの子供たちに目を移すと、ジーッとSONNYさんの手元を凝視。
「来た来た、ボルケーノだっ」玉ねぎを積み重ね、油を垂らして火をつけるという技「ボルケーノ」。今までに何度も見ているくせに、箸を止めて見てしまう。玉ねぎの火山から炎が吹き出ると歓声が・・・でもホセの子供たちは黙々と箸を動かしている。「ねねっ、面白くないの?」
カップルで来ている男性は、コーラを飲みながら3杯目のゴハンをおかわり。と、負けじとホセの奥さんもおかわりだ。「なんでコーラを飲みながらゴハンを食べられるんだろうね」素朴な疑問がカミさんの口から発せられた時、ボクは3本目のビールをおかわりした。
「麒麟を飲んでいるなんて強いな。俺だったらすぐに寝ちゃうよ」バドワイザーのビンを掲げながらご機嫌になってきたホセが言う。「でもあなた4本目でしょ?十分に強いですよ」とボクが応えると、ホセの娘が「私もコーラ3杯目!」と加わってきた。おぉ〜、初めて輪に加わってきたな。嬉しいよん!
「あぁ、苦しい。食べ過ぎたぁ」みんなと挨拶をして別れたあと、腹ごなしをかねてフォート・デ・ルッシー横のアラモアナ・ブルーバードをカラカウア通りまで歩く。ローカル・モーションあたりから東へ流して行こうか。すると突然カミさんから4番警報が発令された。しかも緊急度は「高」。
ナイキ・タウンに駆け込み3階のトイレで難を逃れたあと、そのままナイキ・タウンからカラカウア視察へ移行。88teesなどを冷やかしながらDFSギャラリアへ。すぐに3階へ上がりジャックポット勝負。「おっ」$10のギフト券が当たった。しかも、カミさんとダブルで。でも、良く読んで見ると・・・$50以上買わないと$10まけてくれないんだ。しかもDFSの3階でしか使えない・・・。嗚呼
10時過ぎにDFSギャラリア横で西回りのトロリー待ちをしていると、今度はボクが4番警報。トロリーが来ないことを祈りつつ、DFSギャラリアへ逆戻り。こういう時にDFSの迷路のような店内が恨めしい。「お〜い、トイレはドコだぁぁ」マジに危機一髪。
ドライバー・ロビンソンの運転で無料トロリーは空いている道路をぶっ飛ばす。今日はイリカイで降り、そのままABCストアでビールなどを調達して帰還。ボクはビール・カミさんがジュースを手にラナイへ出ると、正面には漆黒の闇が待っていてくれた。
「イリカイいいね」カミさん自身は、単に部屋だけ見ると8月のヒルトン・ワイコロアよりも気に入っているらしい。もちろん部屋が広くて綺麗というのもあるが、朝起きると正面に海が見えるのも原因の1つに挙がっていた。ボクが気に入っているのは、部屋の照明がメチャクチャ明るいこと。今までどこのホテルも薄暗いのが気になっていたけど、ここの照明はとっても好み。
ワイキキの中心部から外れているだけ、静かに夜が更けていく。Tシャツ短パンで心地よい暖かさの中、旅のお供の「でん六柿ピー」をツマミながらビールをあおる。ただ1つ残念なのが、南の空を見る限りあまり星が見えないこと。これじゃ、東京よりも少ないんじゃないかな。
ふとHHVのタパ・タワーを見て不思議なことに気が付いた。17階付近を境に、部屋に点いている明かりの数が極端に違っている。17階よりも低層階は8〜9割の部屋に明かりがついているのに、高層階は5割程度。これってツアーに関係あるのかな?そんなことを考えながらビールを飲んでいると、いつの間にか2時を過ぎていた。
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