「後ろが壁の席は空いてます?」
成田空港第2ターミナルにある日本航空チェックイン・カウンター。第一希望のモノ・クラス特典「前方ワイド・シート」は全席埋まってしまっても、後ろが壁の席だったら空いてるよね。カウンター内のスタッフはシートマップを取り出し、ページをめくり始めた。
「今日の76便座席仕様は"S23"だよ」心の中で思いながら目を上げると、すでにカウンター上の日本航空案内板ロゴが変わっていた。「35D・Eをお取りしました」これで少しはラクに過ごすことができるかな。「ありがとう」「いってらっしゃいませ」ひとまずホッとしながらチェンクインを完了。
「それにしても今日の空港は空いてるね」カミさんがボーディング・パスをバッグに仕舞いながら辺りを見回す。さっきのチェックイン前も、スーツケースを開けられると思いわざわざベルトをしないで来たのにノーチェックだったし、今日の空港内は本当にガラガラ。ハワイ島へ行った今年の夏休みと比べるのもおかしいけど、なんだか気が抜けちゃうな。
搭乗開始予定時刻まで約3時間。展望デッキに行こうかとも思ったけど、ちょっと寒そうなので早めにいつもの「ラ・フィエスタ」へ。ここ最近は、このラ・フィエスタで3階出発ロビーを見下ろしたりしながらビールを飲むのが通例となってきた。空いていれば2人でも6人掛けの丸テーブルを占拠。ノンビリしてついつい長居をしてしまう。
「そんじゃ、ってことで」カミさんのコーヒーと無事を祈って乾杯。なんだかここでビールを飲むと初めて、これから海外へ旅立つという実感が湧いてくる。
前回の8月はピザを食べ過ぎて失敗したので、今日はこじんまりとホットドックをツマミに選択。ビールとホットドック。早くもハワイアンチックって感じがするでしょ?(しないヨ!、という読者の声が聞こえる・・・)
ビール1杯じゃ景気付けにもなんないな、ともう1杯おかわり。併せて"タコキムチ"というツマミも頼む。が、これってかなりカライんですけど。おかげでビールが進むこと進むこと。
周りで食事をする人や1杯飲んでいる人たちを見ると、みんな飛び切りの笑顔で楽しんでいるように見える。みなさんもイイ旅でありますように。
19時前に本屋で雑誌を購入して3階へ下り、エスカレータ横の旅行用品店に入ると「焼き梅干」なるものを発見。「なんで梅干を焼く必要があるんだろう」と興味を抱き、ラナイで夜な夜な飲むビールのツマミに買ってみよっと。
セキュリティ・チェックを済まして出国審査場へ進むと・・・誰一人いない。「嬉しいような寂しいような」気持ちでパスポート・コントロールを終えて、前回同様「Yahoo!Cafe」へ。
さきほどの旅行用品店で焼き梅干と一緒に買った缶コーヒー(※)を飲みながらインターネットへアクセス。今日は外国人の姿が多いかな。カミさんはDFS偵察活動を早くも始動していた。
※)Yahoo!Cafe成田空港は、飲食物の持ち込みOKです。もちろん、キーボードなどの上に零さないよう注意しましょう。ちなみにYahoo!Cafeに向かって左側の雑貨屋さんにもジュースなどは売っています。
「どっちの匂いがイイと思う?」30分ほど過ぎたあたりで戻ってきたDFS偵察隊長の手には、短冊のような小さな紙切れが2枚あった。その紙にはDFS香水コーナーに置いてあるサンプルの匂いが染み込んでいる。「50%オフなんだって」
いつの間にか購入予定としてリストアップされていた香水が、半額セールの対象になっているらしい。「どっちかっつーとコッチかな」少し柑橘系の匂いがする短冊を指差す。匂いも薄れてきたし、ちょっと本物の匂いを嗅いでみない?とDFSへの同行を促す。「別に嗅ぎたくないんだけど・・・」
何度も匂いを嗅ぎ分けているうちに、嗅覚がバカになってきた。最初のインスピレーションを大事に、ということでフェラガモのプール・ファムに決定。ボク自身はシーブリーズ以外使わないので、高いのか安いのかさっぱり想像つかない。でも、安いと思い込んでいるんだからイイか。
今夜のJL76便のゲートはD94。シャトルでサテライトへ移動して、再びDFS偵察活動を始めたカミさんと別れて喫煙ルームへ。次にタバコを吸うのはハワイの空の下なんだ、と数時間後のハワイへ想いを馳せる。
20時30分、いよいよ搭乗開始のアナウンス。ボディ・チェックもなく清清しい気持ちで機内へ乗り込む。思っていたよりも座席は埋まっており(と言うか、ほぼ満席)、特に後方は団体客が多い。安い時期だからツアーで行く人が多いのかな。
「ホノルルまでの飛行時間は5時間50分を予定しております」ドア・モード・チェックのあと、フライトに関するアナウンスが続く。現在のホノルルの天気は晴・摂氏25℃とのこと。ただ、残念ながらシニア・キャビン・アテンダント高柳さんの声が聞きづらく、機長の名前は聞き漏らしてしまった。ガクッ
定刻より3分遅れの20時58分プッシュ・バック。いつものように飛行高度や巡航速度のアナウンスを待っていたがそれを聞くこともなく、タキシングしてきた機体はランウェイに入っても止まらずローリング・テイクオフで21時17分離陸した。「(名前は知らないけど)機長、今日も頼んだよ!」
離陸後約30分、順調に高度を重ねている機内では、いつものようにドリンク・サービスが始まる。今日の担当キャビン・アテンダントはJALways(JO)のノイさん。明るい笑顔で感じがイイ。「よろしくね」と心の中で言いながら、ビールとスカイタイムをお願いする。
次に頼んだ白ワインを飲み終わらないうちに機内食が配られてきた。ボクは洋食(ペンネ・ミートソース)、カミさんは和食(キジ丼)をチョイス。スムークした鱒や生ハムがなかなかアルコールに合ってけっこう満足なのだ。ノイさん忙しいかな?もう1本ビールをいただきたいんだけど。
今夜も気がつくと前回同様3時間ほど眠っていた。座席の後ろにあるトイレに立つと、使い捨ての歯ブラシがコップに中に立てかけられている。バックパックの中に自分の歯ブラシを入れてあるけど、せっかくだから1本拝借。洗面を終えてスッキリ気分で席に戻ると、前方のスクリーンにフライト情報が表示されていた。
飛行高度 10,972m・飛行速度 1,018km・機外温度
-44℃など、日本語と英語で交互にスクリーン表示されている。このスクリーンがあるからと言うわけでもないんだろうけど、今回のフライトでは、ほとんど機内アナウンスがない。静かに休みたい人にはいいかもね。
リフレッシュメントは、マンゴーデニッシュといつものリンゴジュース。機内食を食べてからは寝ていただけなのに、不思議とお腹は空いているので有難い。と、リンゴ・ジュースの賞味期限が03/3/3と「3のゾロ目」であることに気がついた。ただ、それだけだけど・・・。
「当機はあと30分ほどでホノルル国際空港へ到着予定です」現在のホノルルは摂氏22℃で快晴らしい。スクリーンには機体前部に搭載されているCCDカメラからの雲海の映像や空港までの距離が交互に映し出されている。午前8時前(ハワイ時間)、シートベルト着用のサイン点灯。スクリーン上の飛行高度も2,651m・2,649m・・・と数字が小さくなっていった。
スクリーンの映像はオアフ島を正面に捉えている。あまり雲もなく快晴に近いな、と喜んでいるとギア(着陸装置)が下り空気抵抗による騒音が大きくなった。スクリーンにも滑走路が見え始める。グングン滑走路が大きくなってきて、9時2分センターライン上にピタリとタッチダウン。「機長、ナイス・ランディング!」
3ヶ月前にトランジットで寄ったのを除けば、2年ぶりとなるホノルル。 また来ちゃったぞ!!
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